2012年10月30日火曜日

映画『のぼうの城』公開間近!

 本日は、11月2日から公開される映画『のぼうの城』の舞台となった埼玉県は行田市を視察調査させて頂きました。175万部突破の大ベストセラーの映画化であり、天下統一を目前の豊臣秀吉が唯一落とせなかった城が舞台となったエンタテイメント作品です。観光行政という観点からも、地域をPRする良い機会です。
 映画の公開にあたり埼玉県及び行田市における観光資源PR活動並びに地域おこしへの取り組みを調査することが目的です。

 最初に見学をさせて頂いたのは、埼玉県立さきたま史跡の博物館でした。
 国宝や埴輪の展示があり、子どもたちの学習などに使われる事も多いとの事でした。「埼玉古墳群」は県名発祥の地と言われています。
 同地では最後に、石田三成が陣を築いたという日本一大きな円墳である丸墓山古墳を見学しました。
 次に、「足袋とくらしの博物館」を見学させて頂きました。行田市は、足袋の工場が沢山あり、昭和初期には年間8,000万足以上の足袋が生産され全国の約80%を占めていたとの事です。
 次に、観光情報館「ぶらっと♪ぎょうだ」を見学しました。建物の入口ではご当地ゆるきゃらの「フラベぇ」と「こぜにちゃん」が迎えてくれました。映画『のぼうの城』のPRや地元の名産品が販売されておりました。ちょうどテレビ埼玉さんが取材にいらしていました。
 次に、忍城を再建して三階建ての櫓がある行田市郷土博物館にて行田市観光プロジェクト推進室の方より「のぼうの城による活性化策等について」説明をお伺い致しました。映画撮影の際の協力や、名古屋おもてなし武将隊をモデルにした「忍城おもてなし甲冑隊」を結成して盛り上げたりしているとの事でした。また観光協会にてフィルム・コミッション事業も行なっているとのことでした。
 「忍城おもてなし甲冑隊」による迫力満点の演舞もありました。
 最後に石田三成が忍城水攻めの際に築いたと言われる「石田堤」を見学させて頂きました。
埼玉県では現在、2012年度から2016年度のまでの県の観光行政の指針となる「県観光づくり基本計画」を策定中です。これは今年の3月の県議会で、議員提出議案として「県観光づくり推進条例」を可決した事に伴い、県の執行部にて基本計画の策定を検討してきたものです。
 自然資源やアニメ、グルメを活用して、年間の埼玉県を訪れる観光客数を250万人増やす事や一人あたりの観光消費額の増などの数値目標を掲げて取り組んでいきます。
 今回の視察調査では、埼玉県及び行田市の取組をお伺いして大変参考になりました。視察の成果を活かし、地域おこしや県内経済活性化の為に、しっかりと取り組んで参ります。